小悪魔的な彼と悲観的な彼女


『…何?』

「次は…いつ会える?」

『ん?』

「いつ、会ってくれる?また…会えるよね?」

『……』

「お…終わりじゃ…無い…よね…?」

『……』


…返って…来ない。


苦しい。振り絞ったような声が出たのはきっと、ギュッと押し潰されそうな心臓
のせいだ。バクバク大きく動こうとするのに、その反対に小さくなろうとする力が働いてるみたいで…苦しくて、痛くて…気持ち、悪い。


気持ち悪い。なんか頭痛くなってきた…


「……」


あぁ、言わないと。なんで返事くれないの?そう聞いてみればいい事。そう聞くべきだ、声に出すべきだ。じゃないと何も変わらない。何も始まらない。


「…あ、あのっ、…」


喋らないと。言い出さないと。じゃないと…切れちゃうかもしれない。

終わっちゃうかもしれない。

…終わっちゃうなんて、そんなの…そんなのっ、


「い、嫌なの!」

『……』

「終わりたくないの!」

『……』

「いつかは…終わるって、そりゃあ分かってるんだけど…だけどさ、だけどそれが今なんて、そんなの…そんなの…」

『……』

「そんなの…ついてけないよ…」

『うん。僕も』


……え?

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