推定借金5000万円!?~潜入先はホストクラブ
「おはようございます!!」
「おはようございますっ!!」
今日も静かにお店は開く。
私は一日一度、朝礼の隙にそっと凪の事を盗み見る。
お客さんが座るソファじゃなく、誰かと隣り合う事を嫌うのかヘルプの小さな椅子に座り、視線は遠くを見つめたまま。
いつも隣にいてくれる秋に悪いと思いつつ、部屋に来ない凪を見れる少ない機会を大切に。
だって、その横顔だけでも
一日頑張れる気がするんだ。
それは……束の間の、ある意味平和な時間だった。