推定借金5000万円!?~潜入先はホストクラブ
追っかけ
その日の私は、自分でも結構気に入っているB系のパンツと、有名ブランドのロゴが入った胸がバレないようにだぼっとしたTシャツ。
被り慣れた帽子を目深にぐっと押し込めると家を後にした。
商店街を抜けて、散歩にちょうどいいぐらいの距離を歩くと見えてくるビル。
「さ、今日も頑張らないと!!」
あの店長の指導は自分でも気づかないうちに私を変えたのか、あの日以来みんなにより一層優しく出来るようになったし
自主的に頑張ろうって思えてる。
挨拶を交わすため、笑顔を作って階段を登り裏口を開ける。
その瞬間!!
何故か……誰かの視線を感じたような気がした。