推定借金5000万円!?~潜入先はホストクラブ
「重くなんて……ないよ」
両親を失ってから、久しぶりに受けた愛情。
自分を痛めてまで真剣に相手を思う、そんな事なかなか出来る事じゃない。
「ちなみに、万が一お前が俺に飽きても変わらないから」
「え??」
「この返済義務は俺とオーナーとで結んだものだから、別れようが、嫌われようが、そのまま本社にいればいい」
……どうして??
どうして……そこまで。
困った顔をする私に
「だから言ったろ?重たい奴だって。だけど……出来る限り、隣から離れるな」
照れ隠しなのか……窓から見えるネオン街の夜景から視線を外す事無く、前を向いたままそう告げた凪に、私は何度も何度も首を縦に振った。