推定借金5000万円!?~潜入先はホストクラブ



「じゃあ今月のナンバー3だけ、とりあえず紹介するから」



その言葉に救われる。



こんな小さな学校だったら一クラスになりそうなぐらいの、しかも似たような格好の人を一気に紹介されても100%覚える自信無いです。



「No.3の速水 秋、それからNo.2の片桐 悠哉」



呼ばれた二人が、軽く席を立ち私なんかに頭を下げるから……慌ててこっちもお辞儀を返す。



秋さんは、ひょっとしたら同い年ぐらい?



そう思うぐらいの若そうな小動物みたいな笑顔が特徴的な色白な男の子。



悠哉さんは逆に、短髪で肌を黒く焼いた大人っぽい雰囲気のお兄さん。



二人の態度から、どうやら……この店にとって、私の存在は下に見られるようなものではないらしい。



って……この時までは思っていた。




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