推定借金5000万円!?~潜入先はホストクラブ
慌しく葬儀の準備を進める親戚達の、何故か冷ややかな視線。
「どうするのよ……」
「うちだって……お金もないし無理よ?」
ひそひそと……あの、でも全部聞こえてますけど??
悲しみに浸る間さえ与えられないのは私が一人っ子で”喪主”なんて、大層な役目を仰せつかっているから。
それでもお父さんの会社の人と、なんとか気丈に接していた私の背中を……ぽんぽんと大きな手で誰かが叩いた。
「……え?」
振り向いたそこには……。