201号室の、オオカミくん☆
「ええー! 光、今日は昼休みに委員会が入って話し合いしながらご飯たべるのー?」
「……なんでそう嬉しそうなの」
「あはは。いやいや悲しいなー」
物凄い形相で睨まれたが教科書を取り出そうとカバンを開ける。
ひっひっひ。
こんなに天気が良いんだから今日は屋上日和じゃん。
ガッツポーズを必死で抑えながら、わくわくが止まらない。
天気が良い屋上って、太陽の匂いがするのかな。
「はーい。ホームルーム始めるぞー」
リンダが岸六田先生を連れてポテポテと入ってきた。
窓際の一番後ろに視線を移すが、一緒に来た皇汰はその席には居なかった。
若社長と一緒に何処かに消えていった。