201号室の、オオカミくん☆


上手く会話ができなかった。

色々考えてしまって私らしくない。



今色々優しくされても、きっと私は岸六田先生の顔が浮かんでしまう。


可愛くない、惨めになるような思考回路になってしまうぐらいなら、ちょっと遠くから見ていたいんだ。


渡り廊下から、屋上を見上げて思いきりパンを振ってみた。



今から行くぞと意気込んで。


キラキラと今日は光らないのが気になったけど。



ツマラナイ考えを振りきりたくて全力で走り抜けた。
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