201号室の、オオカミくん☆
だから、こんな自分の評価を落とす馬鹿な真似はしないと思っていた。
……何があったのか、誰でもいいから言ってくれたらこんなストーカー紛いな事、しない。
いや、ストーカー紛いじゃなくストーカーか。
取り合えず会いたい。
こんなに顔を見てないと、好きだった気持ちがふわふわ浮いてしまう。
執着している理由も忘れてしまうような。
ただ私は、生まれてしまったこの気持ちにちゃんとした名前と意味が欲しいんだ。
お昼御飯のたこ焼きパンを頬張りながら、何気に携帯を見ると、ばあちゃんのメールに続きがあった。
『ちゃんとアパートの皆さんに挨拶に伺うのよ』
うへぇ。引っ越しの挨拶かぁ。
イケメンしかいないらしいあの部屋全てに挨拶。
面倒だなぁ。