201号室の、オオカミくん☆
苺柄、苺柄って。
私は、短パンを仕込んでいるから透視しない限り、見えるわけない。
そう思いつつも、足の裏に手を入れてから固まった。
「梯子登るんだから、今度から短パン履いて来なよ」
「ぎゃああああああ!!!!」
いつもは!いつもは履いてるのに!!!
何でだよ!何で今日に限って忘れちゃうんだあ!
「み、みみみ」
「耳?」
「見た!?」
私の言葉に、葵は猫みたいな無邪気な口にして頷いた。
「うわー!! 葵のバカー!!」
今日のは、中学から履いてる愛着もあれど年期も入ってるものなのに。
「帰るー!!」
「ごめんごめん。見せてるのかと思ってたよ」
そんな訳あるはずもなく。
私は行き場のない羞恥心を胸に、梯子を急いで降りた。
あんな繊細な絵の横で、汚いものを見せてしまった。
――恥ずかしい。