201号室の、オオカミくん☆

「なんか……部屋に明かりが点いてるって良いですね」


此処、見た目がボロアパートだから幽霊屋敷に見えたけど、明かりが着いたら、花はいっぱい咲いてるし綺麗に感じる。


「そうじゃろ。今日は外でお祭り前夜祭じゃ。ほれ、スルメを開けて寄越すのじゃ」

よく見ると子供プールにお酒やヨーヨーやらスーパーボールが浮かんでいる。


バーベキュー網にはトウモロコシと焼き鳥が焼かれていた。



「ぎゃぁぁぁぁ結愛ちゃん」

「そ、んな!!」


大量の焼き鳥を持って102号室から出てきたトールさんとリヒトさんがこの世の終わりかのような叫び声を上げた。


「?」

「スカートの下に長ズボンなんて」

「え」


そんな突っ伏して泣く事?

二人は泣きながら地面を叩いている。
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