201号室の、オオカミくん☆



その言葉にかぁぁっと顔が熱くなる。

二人にはお見通しなんだ。



「岸六田先生ってどんな感じの人ですか?」

観念した私は二人に少しずつ気持ちを吐露する。

外では、ドラガンさんが織田信長が舞ったとされる『敦盛』を舞ながらお酒を飲み、歌っていた。


「可愛い子だよ。男慣れしてないのに頑張って自分を隠して」

「がんばり屋でさ、好きな人の為に留学までしちゃうんだから」


…………。
やっぱり二人からは誉める言葉しか出ない。

二人がどんな女の子でも自分たちの信念で誉める言葉しか言わなくても分かる。


私だって、岸六田先生はいい人に見えるもん(巨乳は憎いけど)


「皇汰は片想いなの? 望みはないの?」
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