201号室の、オオカミくん☆
胸下からふんわりと広がる可愛い、ちょっと甘めの水色のワンピース。

買って良かった。

ネイルもペディキュアも、綺麗に巻かれた髪の毛も。


――私には出来ない綺麗な仕上がりで本当に嬉しい。


「もっと褒めて。皇汰も格好いいよ」


「朝顔のだっさい柄が小さくて着れないから、これ仕方なくお下がりだよ」


不服そうに髪をかきあげる皇汰はちょっと可愛い。


「でも似合うよ」

「――なら良いけど」


ドカッと玄関に座る隙に、残りのスルメを食べきった。



「ちょっと面白くないだけ」

「もぐ?」


「結愛が誰かに泣きそうな顔させられるのが」


ごくり。

よく噛まないまま飲み込んでしまったスルメの残骸が、気持ち悪いまま喉を通過していく。


――え?
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