201号室の、オオカミくん☆
そんなのんびりした時間も過ぎて、皆が着替えて外に集まりだした。
私も皇汰も外へ向かう。
「へいらっしゃい! お代わりかな?」
碧色で胸元に桜の模様の甚平は、ドラガンさん。
炙ったスルメを私に見せてきた。
「焼き鳥どーぞ」
「あれ? トウモロコシは食べた?」
紅色で背中に鯉は、リヒトさん。
色違いで黒はトールさん。
「じゃあヨーヨー釣りしようかー」
葉瀬川さんは橙色で紅葉。
皆、センスの良い、よく似合った甚平を着ている。
「じゃあ、焼き鳥食べつつヨーヨー!」
「レベル高いな」
苦笑する皇汰の手にはビニール袋に入ったスーパーボール。
「障害がなきゃつまらんだろ」
ヨーヨー釣りの中に遠慮無しにスーパーボールを入れて、葉瀬川さんが「嗚呼」と感慨深げに呟いた。