201号室の、オオカミくん☆
「はい牛乳」
「ありがとう」
「蝋燭、つけるね」
トールさんとリヒトさんが左右から手を伸ばしてお世話してくれた。
「ハッピーバースでじゃなかった。つい歌いたくなるねー。なんて言おうかなー」
「これからもよろしくお願い致しますじゃないのかの?」
手拍子を止めた二人が固まる。
何か歌いたいらしい。
大きな蝋燭は部屋の数と同じ六本。
「じゃあようこそ! 花忘荘へ!」
皆の声に、ついつい笑ってしまったが、気にせず消そうとしたら……。
「なんで皆消そうとしてるの?」
唇を尖らせた皆様が机の回りに集まってきた。
「久しぶりに消したいなーっと」
「儂も」
「「結愛ちゃんのお手伝い」」