201号室の、オオカミくん☆
「ちょっと皆、大人げなくないですか!? ねえ、皇汰!!」
皇汰の方へ振り返ろうとして思わず固まる。
……寄り添うように、いつの間にか隣に接近しすぎてた。
「まぁいいじゃん。いっせーに皆でしよう」
回りを見渡すともうわくわく顔でスタンバイしている。
とてもじゃないけど、少年のように輝く皆に、私だけでとは言えず。
まぁいいか。
私の誕生日じゃないしね。
皆で蝋燭を消して、吹き出すように誰からともなく笑い出した。
そのままケーキを切り分けて、夜空の下、皆でケーキを食べる。
私はチョコでコーディングされたプチシューにさっそくかぶりついて、幸せを噛み締める。
すると、皆は苺の奪い合いや残ったケーキのじゃんけん大会が始まった。