201号室の、オオカミくん☆
ばふっ
ピンクのふかふかベットにダイブした。
ピンクのハートのクッションに、ハート柄の布団。
ピンクのテーブルに淡いシルバーピンクの電気。
私の意気込みがメルヘンによって消えていく。
てか。
「なんかこの部屋可愛い……」
「だろ? 綺麗で巨乳で可愛い人が住んでたから」
巨乳。
どうせ私は胸無いよ。
そっか。きっとこの部屋は皇汰の好きな女の子の部屋なのか。
「そんな部屋に住むとかめっちゃ複雑じゃん!」
「?」
「別に! ってかベランダないのか。じゃあ窓際に洗濯干すのかなぁー」
オンボロアパートだと思っていた割に中はちゃんとフローリングで綺麗だからそれぐらい全然我慢できるけどね。
「ああ。だけど隣からのビル風が強くてさ、上に洗濯物飛んで来るから気を付けて」