201号室の、オオカミくん☆
「結愛、脇に何かついてるぞ」
「え?」
私が手を挙げて確かめようとした時と同じく。
「二次会行く人手、挙げてー」
皇汰の声に、はーいと皆が手を挙げる中、私も挙げているような形になってしまった。
「全員だねー」
「カラオケ行く?」
「ちょっ私っ」
「今日は儂が百点とるかなー」
「うーん。何歌おうかなー」
皆が片付けもそこそこに、行く準備を始めた。
「私……学校……」
「日付が変わる前に変えればいいじゃん。ほら、行くぞ」
ぞろぞろイケメンに駅の近くのカラオケまで連行される。
これって目立つんじゃないかな。
痴漢も逃げ出すイケメン集団に連れられて、私はカラオケなんぞノコノコと参加したのであった。