201号室の、オオカミくん☆


自炊と勉学を疎かにしたら云々言ってたなー。

長くなりそうだから半分しか聞かなかったけど。

せっかく皇汰の真下の家を手に入れたんだから、みすみす逃す訳にはいかないってぇもんだ。


とは思いつつもすぐに気持ちを切り換えてクラスの女子数人と更衣室に入ると、前の授業で使ったのか色んな消臭剤の香りで臭い。

オール明けの私にはキツい。


一個一個は良い香りなのに鼻が捩れそうだ。



「誰か窓開けてー」

「結愛が届かないってー」

「届くわい! 遠いだけ!」

光のチャチャに蹴りで応えながら、クスクス笑う窓際の子が窓を開けてくれた。


「前の授業の奴らは着替え終わったら換気して欲しいよねー」

「本当本当」

次々入ってきた子たちも、同意してくれる。
着替え終わり、体育シューズに履き替えている時。
< 194 / 428 >

この作品をシェア

pagetop