201号室の、オオカミくん☆
「…………」
「…………」
怒られるかと冷や冷やしたけど、皇汰は不機嫌なまま、私をベットに下ろした。
そのまま勝手に冷蔵庫を開けて、保冷剤を見つけると自分のハンカチでくるむ。
ハンカチをちゃんと持ってる辺り、やっぱ育ちがいいなーとか関心していた。
「足、出して。靴下脱いで」
「自分でするよ」
「いいから脱げ」
ぴしゃりと強い口調で言われたらそれ以上は何も言えなくなってしまう。
仕方なく靴下を脱ぐと、昨日のお祭りの名残のペディギュアが顔を出した。
親指の爪にヒビが入ってるのは蹴った時かな。
足首が赤く腫れていた。
皇汰はそこにハンカチで包んだ保冷剤を置くとガーゼで巻く。
「捻挫だと思う」