201号室の、オオカミくん☆

「上の階って皇汰の部屋?」


「ああ。うん。ほぼ入り浸ってる部屋。窓開けてたら紐パンとか飛んでくるから止めてな」


「紐パンとか履かないよ!」


半年も会話していないとは思えない、生徒会時代に戻ったみたいな皇汰とのやりとり。

くそう。楽しい。



……私、けっこう熱血先生になって皇汰を公正しようと思ってきたのに。


本当に何も変わってなかったんだ。




「心配してくれてサンキュ」


ニヤリと笑うその唇の端を上げた笑い顔。


私の気持ち、バレてないよね?



「てかあんまり遅くに帰ると外灯少ないから気をつけろよ?」


「嗚呼、恐いわ恐い」


「まぁ女子の着替えを覗いてたオッサンを飛び蹴りした結愛なら大丈夫か」


っち。ぶりっ子してみても……殆ど学校に来てない皇汰にまで知られてたか。



「嘘。遅くなったら俺呼んで?」
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