201号室の、オオカミくん☆
「いや、お前はまず病院行け。リンダは俺が話すから」
「病院!? それっておばあちゃんに連絡行くよね?」
そんなの強制送還コースまっしぐらだ。
それだけは避けたいところ。
「保険証あるんだろ? 俺がリンダに上手いこと言ってやる」
「私、次の時間空いてるから車出していいか聞いてみるわ」
先生がカーテンから少し顔を覗かせてそう言ってくれた。
皇汰はてきぱきと指示してくれて、光がカバンを持ってきてくれたので病院へ。
犯人が学年主任だったら色々と大変だけど、まずは私はこれからの生活のことを考えて怪我が酷くない事を祈るのみ。
なのに結果は残酷で。
「これは骨折だね」