201号室の、オオカミくん☆


フラれてもフラれても、皇汰も岸六田先生も諦めないんだ。


だから何度でも何度もぶつかっていく。




二人のパワーに関心しながら松葉杖を付いていたら、職員室玄関に皇汰がいた。


……授業中のはずなのに堂々と。


「どうだった?」

私の足を凝視して分かってるくせに。



「余命半年だった」

「今日がお前の命日にするぞ」


「――打撲と親指の骨折だった」


正直に言って右足を見せると、皇汰の身体がワナワナと震えだした。

怒ってるのかなと見上げると、――皇汰は笑いを堪えて震えていた。



「何!?」


「罰、罰が当たったんでやんのー!」

とうとうゲラゲラと笑い出した。

乙女の怪我を笑いやがったな!!
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