201号室の、オオカミくん☆

うわ。

こんな所が嫌だ。優しくしてくる感じが。


甘い言葉に騙されて、私をメロメロにさせるつもりなのか。



「あーあ。失恋に結愛の優しさが染みる」


ポスッ

ベットの隣に沈んでくる辺り、この人、全然私の事、なんとも思ってないんだろうな。



「わざわざ心配してくるぐらいだもん。ああ、弱った心に染みる」

「調子がいいな、皇汰は」


甘い言葉で私を酔わす。



食べる気もないのに期待させるなんて、なんてお前は意地悪なやつなんだ。


もっと色んな皇汰を教えて。


もっと色んな皇汰を見せて。



金髪にした気持ちの裏とか、その余裕ぶった顔の裏とか。


「まだ巨乳さんの事は好きなの?」


諦めた私がベットから起き上がり、荷物を少しずつ片付けながら聞いてみた。



「んー。結愛が忘れさせて」



調子が良い事言いやがって!
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