201号室の、オオカミくん☆
「俺たちの部屋の102号室に入ってた。盗撮だよ」
「ぎゃっ!!」
――盗撮?
思わず気持ち悪すぎて写真を投げてしまった。
「可愛い女の子をたまたま見つけて、カラオケまでの道のりを盗撮しただけかもしれないけど、その次ね日に覗きなんて出来すぎてる」
「これ以上の接触は危険だよ。警察に話しをして、後は俺たちだけでやろうよ」
流石の皇汰も、下を向いて渋い顔をしていた。
心臓から血の気が引いていくような、心臓の音がゆっくり重く耳に響くような、
情けない事にちょっとだけビビッていた。
でも。
「やるよ。私」
「「結愛ちゃん!」」
「結愛……」
「私、皆が守ってくれる自信あるし」
にひひと笑って豆腐を崩した。