201号室の、オオカミくん☆

「え……」

あんな人を見下した最悪野郎と違い、息子はおどおど情けない感じ。目も合わせないし、似ているのは鼻の下が特徴的な顔だけ。


「き、きみなら、二日前、ああ、あん、なクソジジイにおこ、怒られた君なら、僕分かりあえあえるかなって。そ、それに、」


じりじりと近づく峰沢Jr.が酷く気持ち悪くて後ずさる。


申し訳ないんだけど、気持ち悪いというか、怖いというか。


怖い。



「き、きみ、か、可愛い」



伸ばされた手が私の手首を掴む。

興奮し、息が荒いJr.は、キリキリと強く掴んでくる。



「す、好きにな、た。お、同じ傷を、持つ、君が、好」


「私はお前みたいに人のせいばかりする奴は嫌いだ!」
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