201号室の、オオカミくん☆
「あと、私は貴方と同じじゃない。言われたら見返してやるぐらいの気持ちで努力するもん」
おどおどしたjrは顔を上げないし、震えたままだ。
「親は選べないし、根性腐った親から否定されて生きたらさ、確かに性格は曲がるけど、あんたが親と縁を切ってまで頑張れば変われるんじゃない?
悪いけどこの大人、性格クソねじ曲がってるぞ」
jrは声を上げて泣いた。
大声で。校舎が震え上がり、反響で響いて世界が揺れているような。
そのまま、リヒトさんとトールさんが呼んだ警察にjrは連れて行かれた。
リンダの指示で学年主任も向かったらしい。
「土下座してまで自分の地位は守りたくても、子どもは守らない親なんているんだなー」
しみじみと私が言うと、上から同時に二人の声がした。
「いるよ!」