201号室の、オオカミくん☆
同じマークが揃ったらトランプの真ん中に置いた手札の上に手を置く。
一番最後に置いた手の人がその場にあるトランプを貰う。
手札が一番多かった人が負け。
そう簡単に説明してから勝負をかけた。
こんな闘争心が高いゲームなら負けないんだから。
案の定、のんびりな葵が一番最後でどんどん手札が溜まっていく。
「ふうん」
何かを感じたのか、葵は何度も最後になりながらも段々と慣れていく。
「つまり場に出たカードと皆の手札のマークを覚えたら、次に捲る時に同じマークが出る確率が計算できるね。なるほどなるほど」
「!?」
葵は場のカートのマークとか全部覚えていけるの?
ちょっと待った。
私以外、二人ともレベルが高い気がするんだけど。
「やっぱりハンデ!ハンデがいる!」
絶対負けたくない私はハンデを要求した。
二人はすんなりと受け入れ、効き手を封印してくれたけど。