201号室の、オオカミくん☆


胸が苦しくておはぎが食べれない。

心が苦しいとご飯が食べれないなんて、以外と私は繊細だったな。


仕方なく、おはぎを手に持ち、光と電話でもして時間を潰そうと立ち上がる。


押し入れの布団の間に隠しておいた携帯を取り出すと、着信は昨日の夜からさっきまでびっしり。


「知らない番号ばっかだけど誰だろう」


リヒトさんとトールさんか。
ドラガンさんはあまり私に興味なさそうだし。

携帯を放り投げた時、縁側からお弟子さんが歩いてくる音が聞こえてきた。


「此方です」


「ありがとうございます」


「……?」

その声に違和感を感じながらも閉じた障子に写るシルエットを見る。
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