201号室の、オオカミくん☆
「はい。勉学に励みます」
「それは当たり前です。もう約束ではなく決定事項です」
ピシャリと言われて、背筋を伸ばした。
だけど私と岸六田先生以外は苦い顔をしなかった辺り、皆優秀なんだろうなって思う。
「じゃあ、何を?」
「接吻までです」
「せ、せっぷん!?」
お婆ちゃんがコホンと小さく咳払いして片目だけでチラリと見た。
「学生が責任を持てる清い男女交際は、接吻までですからね」
念を推すように言われて目が点になる。
「あはは。じゃあ俺らギリギリだね」
「ばっ!! 葵うるさい!!」
慌て葵の口を押さえるが、お婆ちゃんには聞こえなかったのか不思議な顔をして首を傾げた。
セーフ……。