201号室の、オオカミくん☆


授業中は、日向ぼっこする猫のように一番後ろの席で堂々と眠っていた。

そのくせ当てられたら、速攻で理解して答える。

こんな完璧な皇汰を振る女なんてこの世に存在するんだ。



私なら、尻尾を振って喜んじゃうのに。




恋って不平等だ。


どんなに思っても好きでも、その重さに比例して結ばれるわけじゃない。


でも、触れたくて、諦められないんだけど。


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