201号室の、オオカミくん☆
その時既に、皇汰は別の女を思い浮かべてたんだと思う。
でも、
少し茶色っぽい地毛で、大きな瞳。まだまだ成長期故に少し 幼い顔立ち。
可愛い笑顔。
その笑顔が、好きだと思った。
私の考えをからかわず、認めてくれた笑顔を。
恋なんてした事なかった私は、
案外簡単に、スポンと落ちてしまったのは、
それだけ皇汰が私にとって、もっと分かって欲しい人だったから。
これが出会い。
これが初めて知る甘い痛み。