201号室の、オオカミくん☆


「午後から会う。こんなガキっぽいの嫌だし。たまにはあっちから俺を探せばいいんだよ」


そう自分を納得させるように言うと、カバンを肩にかける。


「結愛ちゃんもできたよ」

「うわ。ありがとー。可愛い!」


丸いお団子が頭に乗ると、急に背が伸びたみたいだ。


「お団子に鉄パイプとか入れとかなきゃ、お昼のパン戦争で倒れるかもしれない……」


「いやだ! 女の子なんだからそんな危険な事しないで!」

トールさんが青ざめて私に言うが、こればかりは譲れない。


「頭に鉄パイプとかお前が無敵すぎて無双だろ」


皇汰も機嫌よくケタケタ笑った。

< 61 / 428 >

この作品をシェア

pagetop