201号室の、オオカミくん☆
「セーフ」
「イエーイ」
私と光が勝利の舞を踊ろうと両手を高く上げたら、リンダが慌てて席を指差した。
「実習生が来てるんだから早く座りなさい!」
冷や汗だらだらのリンダの後ろに、黒スーツの女の人が微笑んでいる。
……実習なのだから化粧は地味なはずなのに。
薔薇色のぷっくりした唇。
長い睫毛に大きな瞳。
スカートじゃなくてパンツな辺りが、スタイルの良さを際立てている。
――いや違う。
胸の大きさを際立てている。
「あら。可愛い女の子……」
語尾を甘く伸ばすしゃべり方が艶かしい。
ぷるんと震えそうな弾力のある胸。
クラスの男たちも胸に視線がいっている。
「……なによ。あのスイカみたいな胸」
悔しそうに光が睨む。
「『あら、胸が可愛い女の子』って言ったのよ、あの女」