倦怠期です!
「おつかれさまです」と私が声をかけると、「おつかれ~」と、3人の声が響いた。
「なんかすずちゃん、今日はめかしこんでるねぇ。デート?」
「違います!もぅ。小沢さんっていっつもそれ言う」とブツブツ私が言ってると、小沢さんがクスクス笑った。
「今日は誕生日のお祝いに、コバちゃんと晩ごはん食べに行くんです」
「あ?おまえの誕生日?それともコバ?」
因幡さん、何気にコバちゃん呼び捨て・・・しかも「コバ」って・・・。
「えっと、私・・・」
「因幡さん、去年もこいつの誕生日聞いたくせに、忘れたんすか」
「は?そんな昔のこと覚えてなーい」と言った因幡さんに、私は心の中で「ボケ」と言った。
「てことはおまえ、ハタチになったんだろ?」
「はい」
「今度みんなで飲み行こうぜ!」
「はぁ。じゃああの、私、待ち合わせの時間があるから、失礼しまーす」
でも数歩歩いたところで、「すず!」と有澤さんに呼び止められた。
「はっ、い?」
「迎えに行こうか」
「え!でもコバちゃんが家まで送ってくれるからいい。言っとくけど、私たち、どっちも飲まないよ」
「ふーん。で、どこ行くんだ」
「中華街。なんかコバちゃんがね、おいしいシューマイのお店に連れて行ってくれるって。名前は聞いてないんだけど」
「あ、そ。じゃあ、帰ったら電話して」
「え?でも遅くなるかも・・・そんなに遅くならないけど、でも・・・」とモジモジ言ってる私に、有澤さんは「待ってる。電話して」と言った。
「・・・うん」
コバちゃんが連れて行ってくれたのは、中華街にあるチャイニーズレストラン。
そこで私たちは、「淑女(レディース)・夜の飲茶コース」というのをオーダーした。
「レディース」と銘打ってるだけあって、量は少なめ、でも種類はたくさん。
コバちゃんおススメの海鮮シューマイもコースに入ってたけど、あまりのおいしさに追加注文したくらいだ。
私たちは温かいジャスミンティーを飲みつつ、これおいしい、あれもおいしいと二人ではしゃぎながら、近況報告をし合った。
「えっ!!ホント!?マジで!?で?それから?」
「それからって、えっと・・・土曜の朝、有澤さん、車でうちまで送ってくれたけど、これから予定ある?ない。あ、そ。じゃあ着替えたらすぐ来いよって言われて・・・」
「うんうんっ」
「で、日曜もそんな感じで会った」
「泊まったの?」
「ううん、土日は家に帰った」
「あぁそう。ついにすずちゃん、有澤さんとくっついたんだぁ。よかったねぇ」
「う・・・」
「なななな、何?なんですずちゃん泣くのよー」
「だ、だって、なんか・・・よく分かんないうちに、有澤さんと・・・ああなって。私、流されてないかな、とか、有澤さん・・・も、たぶん流されて・・・」
「あー、それはない。絶対ない!」と断言するコバちゃんを、私は涙目で見た。
「なんかすずちゃん、今日はめかしこんでるねぇ。デート?」
「違います!もぅ。小沢さんっていっつもそれ言う」とブツブツ私が言ってると、小沢さんがクスクス笑った。
「今日は誕生日のお祝いに、コバちゃんと晩ごはん食べに行くんです」
「あ?おまえの誕生日?それともコバ?」
因幡さん、何気にコバちゃん呼び捨て・・・しかも「コバ」って・・・。
「えっと、私・・・」
「因幡さん、去年もこいつの誕生日聞いたくせに、忘れたんすか」
「は?そんな昔のこと覚えてなーい」と言った因幡さんに、私は心の中で「ボケ」と言った。
「てことはおまえ、ハタチになったんだろ?」
「はい」
「今度みんなで飲み行こうぜ!」
「はぁ。じゃああの、私、待ち合わせの時間があるから、失礼しまーす」
でも数歩歩いたところで、「すず!」と有澤さんに呼び止められた。
「はっ、い?」
「迎えに行こうか」
「え!でもコバちゃんが家まで送ってくれるからいい。言っとくけど、私たち、どっちも飲まないよ」
「ふーん。で、どこ行くんだ」
「中華街。なんかコバちゃんがね、おいしいシューマイのお店に連れて行ってくれるって。名前は聞いてないんだけど」
「あ、そ。じゃあ、帰ったら電話して」
「え?でも遅くなるかも・・・そんなに遅くならないけど、でも・・・」とモジモジ言ってる私に、有澤さんは「待ってる。電話して」と言った。
「・・・うん」
コバちゃんが連れて行ってくれたのは、中華街にあるチャイニーズレストラン。
そこで私たちは、「淑女(レディース)・夜の飲茶コース」というのをオーダーした。
「レディース」と銘打ってるだけあって、量は少なめ、でも種類はたくさん。
コバちゃんおススメの海鮮シューマイもコースに入ってたけど、あまりのおいしさに追加注文したくらいだ。
私たちは温かいジャスミンティーを飲みつつ、これおいしい、あれもおいしいと二人ではしゃぎながら、近況報告をし合った。
「えっ!!ホント!?マジで!?で?それから?」
「それからって、えっと・・・土曜の朝、有澤さん、車でうちまで送ってくれたけど、これから予定ある?ない。あ、そ。じゃあ着替えたらすぐ来いよって言われて・・・」
「うんうんっ」
「で、日曜もそんな感じで会った」
「泊まったの?」
「ううん、土日は家に帰った」
「あぁそう。ついにすずちゃん、有澤さんとくっついたんだぁ。よかったねぇ」
「う・・・」
「なななな、何?なんですずちゃん泣くのよー」
「だ、だって、なんか・・・よく分かんないうちに、有澤さんと・・・ああなって。私、流されてないかな、とか、有澤さん・・・も、たぶん流されて・・・」
「あー、それはない。絶対ない!」と断言するコバちゃんを、私は涙目で見た。