彼氏彼女になるまで



次の日
昼休みに憂希を屋上に呼んだ




「憂希…あ…のさ………」




「なぁに?」

憂希は微笑みながら言った



「わ、私も蓮が好きなんだ……ごめんね……」




「な…にそれ…」


憂希はそう言って手を振り上げた


た、叩かれる…………


「ごめんね……本当に」




「そんなの始めから分かってたって」


憂希は私の頭をぽんぽんと優しく叩いた


あれ……?叩かれない…


「怒ってない…の?」



「当たり前!あれは琉愛に本当の気持ちを言わせるための嘘!」


なんだ……よかった………………


「そっ……か……っ」



「ちょ、琉愛、泣かないでよ!ごめんね!」



「ううん…私、憂希に絶交されると思ってたから…安心して……」



よかった……本当に…



「そっか……ごめんね嘘ついて」



「ううん大丈夫」



「それでさ!琉愛はいつ告白するの?」



「えっ、こ、告白…?!」


こ、告白なんて…………怖くてできないよ…


「そうよ、好きならしなきゃ」



「でも………怖くて…」



「告白しなきゃ琉愛と蒼威くんの関係はずっとこのまま友達なんだよ?それでもいいの?」


友達…………


「それはいやだ」


蓮と……私は…恋人になりたい


「でしょう?」



「うん、私……蓮に告白する」



「頑張って。琉愛。」


今日………蓮に告白しよう………













< 50 / 75 >

この作品をシェア

pagetop