彼の好きな人
彼の視線の先に
「なぁ、もう告っちまえば?
あいつ、絶対お前のこと好きだろ。」
彼の親友である、一人の男友達に言われた。
「…彼が私のこと好きって、思うの?」
「オレ、あいつの親友だぜ?
思うも何も…見てれば分かるって。
結構、お前のこと見てるよ?あいつ」
「…私、見られてる?」
「そうそう。
だから、自信出してさ…告っちまえ。」
彼の親友は、私にそんなことを言う。
笑いながら、私にそんなことを言うの。
私もつられて笑ってしまった。
そんな時、彼と目が合ったの。
ねぇ、どうしてそんな悲しい顔をしているの?