彼の好きな人
彼の放課後
――放課後。
先生からの頼まれ事で残された私。
時間は、少しだけ夕方を過ぎてしまっていた。
鞄などは、教室。
もう、誰も居ない教室にある。
グラウンドには、ちらほらとまだ部活動をしている人が残っている。
それにしても夜の学校は怖い。
廊下は薄暗くて…いかにも何か出そうと想像してしまう。
足早に教室に向かう。
彼は、私と同じで部活動をしていない。
ということは、もうここにはいない。
彼の親友は、確か、運動系の部活に所属している。