full of love~わが君の声、君の影~
その後すぐ咲が戻ってきてあわてたが何とか平静を戻せてた・・と思う
神島君の視線は気になったが。
外に出ると暗い中出待ちのファンの子たちがやはり興奮冷めやらぬといった感じでにぎやかにに話し合っていた
咲と同じ歳頃の若く、化粧もバッチリ、オシャレもバッチリ、華やかだ
まだ続いていた胸の鼓動と体の熱さは少しづつ落ち着きを取り戻していく。
私だって今日はオシャレしてきたつもりだ
だけど、彼女たちにはどう逆立ちしたってかなわない
40か・・せめて30代ならな・・などと自虐に走りだす
家に帰って化粧を落としてから鏡をのぞく
もともとあまり見てくれは気にしてこなかった
「うわっこんなとこにシワっやだもうシミじゃないのこれ?」
改めてみると“ナチュラルメイク”が通る歳ではないのではない?
「どうしたのお母さん?」
咲が隣から鏡をのぞきこむ
「わっやめて!あなたと並ぶと余計に落ち込む・・」