full of love~わが君の声、君の影~
「迷っても・・いつでも今日子さんが答えをくれるんだ・・
良いおかあさんだよ今日子さんは。いつもありがとう」
今日子さんは黙って頭を振る
「でも・・さくらがあんなに暴力的なんて俺ショック;」
『そうだね・・さくら大人しすぎるくらい外では大人しい子だものね』
「だろ?」
『でも良い傾向かも』
「なんで!?」
『だってお友達に怒ったりケンカしたりなんて当たり前のことあの子今までしたことなかったじゃない?』
そう言われてみれば・・
『そういう自分を出していければあの子ももっとお友達ができるようになるわ、きっと』
「・・そうだね」
ああそうだね今日子さん
「やっぱり今日子さんがいてくれて良かったよ・・俺、“あの子に近づくな!”とか言いそうだったもん」
『わあ、それウザい親の典型』
「だよな・・」
『でもさあ・・』
と今日子さんがイタズラをする時の顔になる
『さくらにとって初めて自分を出せる相手なわけじゃない?どうする~いつか恋に変わるかもよ~?』
なにぃ!
「はあ?ダメだ!あんなガキ!やっぱり“近づくな!”って言う!」
『ウザあ』
ころころと今日子さんが笑う