full of love~わが君の声、君の影~

俺はまず自分の息を整えた
「冬馬。頭痛いか?」
「少し・・」
「気持ち悪くないか?」
「全然」
ひとつづつ質問を重ねる
「冬馬。これ何本?」
俺は冬馬の前にしゃがんで指を1本立ててみせる
「バカにしてんのか?」
「いいから答えろ!」
「・・・1本」
「じゃあこれは?」
「・・3本」
「3(×)5?」
「15!」
「46×78は?」
「・・・3588」
「!!・・・合ってますか・・?」
彼女に聞いてみる
答えられると思ってなかったから自分でも答えがわからない

「おそらく。この子そろばん習ってて暗算得意なんです」
「そ、そうか・・」

うちのさくらと同級生だよな・・頭いいんだなコイツ。
なんかむかつくなー

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