full of love~わが君の声、君の影~
その横で彼女も泣きだしていた
本当はずっと泣きたかったのだろうに
晴喜があんなだから自分はしっかりしなければと思ったのだろうか
こんな時に何故俺はその隣にいないのかと悔やんだ
何故、泣いている彼女の肩を抱いて支えてやる奴が誰もいないんだ!
この世の男どもはいったい何をしている!
そして何もできずにただ見つめることしかできずにいる俺は
本当にどうしようもない・・
まもなく棺は閉じられ運び出された
持たせてもらった
こんなことしか今の俺にはできない
1月の冷気が尚更
無力な自分を凍えさす