ブランコ。
15 フリ
「ううん、なんでもない・・・。
でね、その頃から段々と意地悪されるようになって・・・。
ううん、意地悪というのはちょっと違うのかなあ・・・。
ちょっとからかわれるくらいならいいんだけど、なんか、段々、振る舞いが横柄になったというか・・・。
一度なんか『リエ』とか呼び捨てにされちゃって、わたし、それ、すんごく嫌だから、断った・・・」
「ふーん」
僕はリエが呼び捨てにされたと聞いたとき、ちょっとだけチクっとした痛みが走り、少しムッとした。
そして、そんな自分に驚いた。
「それからは呼び捨てなんかはしないようになったんだけど、やたらと雑用を言いつけるの。
それも、隣にいて教えてもらわないと出来ないようなことだとか。
それで一番嫌なのが、書庫に行く雑用。
ついて来るの・・・」
「何かされたのか?」
「何かって?」
「まあ・・・その・・・なんだ・・・」
「心配した?」
「いや、それはない」
「・・・・・・」
でね、その頃から段々と意地悪されるようになって・・・。
ううん、意地悪というのはちょっと違うのかなあ・・・。
ちょっとからかわれるくらいならいいんだけど、なんか、段々、振る舞いが横柄になったというか・・・。
一度なんか『リエ』とか呼び捨てにされちゃって、わたし、それ、すんごく嫌だから、断った・・・」
「ふーん」
僕はリエが呼び捨てにされたと聞いたとき、ちょっとだけチクっとした痛みが走り、少しムッとした。
そして、そんな自分に驚いた。
「それからは呼び捨てなんかはしないようになったんだけど、やたらと雑用を言いつけるの。
それも、隣にいて教えてもらわないと出来ないようなことだとか。
それで一番嫌なのが、書庫に行く雑用。
ついて来るの・・・」
「何かされたのか?」
「何かって?」
「まあ・・・その・・・なんだ・・・」
「心配した?」
「いや、それはない」
「・・・・・・」