ブランコ。
「ご、めんね〜、こ、こ、こ・・・」

先輩はなんとか説明しようとするが、言葉にならない。

その時だった。

「ゴメンネ、コノマエデンワキッチャッテ。モウ、キラワレタカトオモッテタ」

美穂さんが抑揚のない、そしてすごく可愛らしくない声で通訳した。

「コ、コ、コーヒーも・・・しょ、しょ、しょ・・・」

「コーヒーモショクドウデイイカラ。イッショニオハナシシテクダサイ」

「き、き、きら、きら、きら・・・」

「キライニナラナイデ」

「はい・・・」



 僕はそれ以上言葉にならなか
 った。
 先輩は泣きながら笑ってた。
 美穂さんの通訳はやっぱり恐
 ろしく可愛くなかった。
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