ブランコ。
17 笑顔
僕は机の上に置いてあるカレンダーの八月のページをめくる。

十一日、金曜日。

それが僕らが花火大会に行く日だ。



幸いにも車は美穂さんの彼氏が出してくれるそうで、上手く行けばあの渋滞を運転せずに済むのかもしれない。

人込みも車の混雑も苦手な僕には非常に助かる。でも、相手が年上ならばそういうわけにもいかないだろう。

せめて、自分の車を人には運転させないタイプの人間であってほしいと願う。
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