ブランコ。
僕はカレンダーの十一日を、ピンク色の蛍光ペンで囲みながら考える。

少しだけ、ほんの少しだけ、先輩が好意を持ってくれてることに甘えてもいいのかな?

自分が本気にさえならなければ、つりあいがとれるなんてことは考えなくていいのかな? 

先輩が僕を好きになるなんて万が一にもないから、キレイな人の側にしばらくでもいいから、いられることを望んでもいいのかな?

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