ブランコ。
僕はビルの外に出て、携帯電話を取り出した。


朝だというのに、もう太陽は白く輝き、肌をジリジリと焦がしている。


リエの電話番号を呼び出し、通話ボタンに指を置く。


だけど、もし、具合が悪くて寝てたら悪いと思い、かけるのを止めた。


どちらにしろ、今日は昼から有給休暇をとることにしている。


その時に、一度電話をかけてみよう。





有給休暇をとったわけは、リエの誕生日のプレゼントを買いに行き、花火大会に行く前に渡そうと思ったからだ。


それに、幸いにも仕事は立てこんでいないし、最近、色々とあったし、僕自身もちょっとのんびりしたかった。
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