ブランコ。
「こんにちは……」
僕は玄関のガラス戸を引き、中を恐る恐る覗いた。
中には眠ったようなおばあさんがひとりいるはずだ。
この前来たとき、リエがそのおばあさんを起こし(いや、本当は最初から起きてたと思うが)、何やら楽しげに話していたのを思い出した。
「おや? 今日はひとりかい?」
「えっ!」
このおばあさんは覚えていたのだろうか?
でも、僕は、ここへは一度しか来たことがない。
「と、言えば親近感が湧くだろ?青年」
「……はあ」
このおばあさんが商売上手なのか、正直者なのか、僕には判断がつかなかった。
「嘘だよ。あれだろ? あんた、ボインちゃんと来た子だろ?」
「ボ、ボインちゃん……」
僕は玄関のガラス戸を引き、中を恐る恐る覗いた。
中には眠ったようなおばあさんがひとりいるはずだ。
この前来たとき、リエがそのおばあさんを起こし(いや、本当は最初から起きてたと思うが)、何やら楽しげに話していたのを思い出した。
「おや? 今日はひとりかい?」
「えっ!」
このおばあさんは覚えていたのだろうか?
でも、僕は、ここへは一度しか来たことがない。
「と、言えば親近感が湧くだろ?青年」
「……はあ」
このおばあさんが商売上手なのか、正直者なのか、僕には判断がつかなかった。
「嘘だよ。あれだろ? あんた、ボインちゃんと来た子だろ?」
「ボ、ボインちゃん……」