ブランコ。
「せんべい、食うかい?」


「いえ、遠慮しておきます」


「本当にいらないのかい?」


「ええ、結構です」


「じゃあ、あたしゃ、いただこうかね」


そう言うと、おばあさんは居住スペースに消えた。


そして、しばらくすると皿を手に戻ってきた。


ケーキを持って……。


「…………」


「なんだい? 変な顔して」


「いえ……」
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