ブランコ。
僕はおばあさんから、きちんと包装されている箱を受け取った。


この店でやったとは思えないほど立派な包装で、おまけにピンク色のリボンまでかけられていた。


実は、最初、雑貨屋を久しぶりに見たとき、包装だけはあきらめていた。


たぶん、昭和の日付の新聞紙がいいとこだろうと。


「そうだよ。ボインちゃんの欲しがってるものは、それだよ」


「…………」


「たぶんな……」


「…………」
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